いざという時に家族を守る!住宅の地震対策のポイント

投稿日:2019年04月18日

 

近年になり各地で大きな地震が続く中、改めて自宅の安全性を考えた人も多いと思います。わが国では、建物の地震に対する安全性の要求は厳しく、築10年以内の建物ならば震度6の地震が来ても耐えられるでしょう。しかし、建物が壊滅的な被害を免れたとしても、巨大地震の被害にあえば窓や壁などは弱い部分から、部分的に壊れることが想定されます。

 

 

 

なぜ地震でガラスが割れるのか?

大地震が起こると、建物はかろうじて持ちこたえても、窓ガラスがすべて割れることは珍しくありません。地震が起きると建物に強い負荷がかかります。場合によっては建物が大きくゆがむこともあります。その時に窓枠にもひずみが生じます。そのひずみに窓ガラスが追従できなくなると、割れるのです。場合によっては窓ガラスが窓枠から外れて落下する場合もあります。

 

地震による窓ガラスの危険

地震の中で混乱している時、割れたガラスがささる。破片を踏んでケガをする。片付けの時に手を切るなどの2次的な危険が生じます。

ガラスが落ちた場合、下を通っている人に危害を加える場合があります。

また玄関から避難できないため、やむを得ず窓から避難する場合、ガラスが割れていると、窓からの脱出が非常に困難になります。

 

住まいの窓を地震に強くする

窓ガラスのガラスに、重ねて飛散防止フィルムを貼ります。
1.施工業者に依頼すれば1㎡あたり、5000円~20,000円程度が目安です。
2.自分で貼り付けることも可能ですが、すき間無くぴっちりと貼り付けないと、効果が弱まります。施工を頼むかどうか、また自分で張る場合の方法など予めよく考えておきましょう。
 ※目的により、防犯・遮熱・飛散防止・紫外線UVカットなど、様々なフィルムがあります。購入する場合は、よく確認してから購入しましょう。
3.透明度が高く薄いフィルム状のシートなので、外観も目立ちません。(通常は室内側に貼ります。)
4.自分でシートを張る場合
中性洗剤の希釈液(20倍希釈程度)を接着面とガラス面の両方にスプレーしながら貼り付けると、わずかな位置のずらしなども出来、落ち着いてきれいに貼れる場合があります。
5.最後にフィルムを全面ガラスに貼り付けた時に、「タオル」でガラスの中央から外へ空気や水分を追い出しながら密着させていく時にも、フイルムが傷つかないようにフィルム表面に石鹸水をスプレーするときれいに仕上がります。
  ※食器棚のガラスなどにも貼っておくと効果的です。
 

 

 

また就寝中の大地震に備えてカーテンは必ず閉めましょう。寝室の窓ガラスが割れてガラスが飛散し大けがをしないように、ベッドや布団の近くに窓ガラスがある時には、就寝時はカーテンやブラインドを必ず下ろしておきましょう。カーテンやブラインドがワンクッションになって、ガラスから身を守ることができます。

 

 

地震に家具による危険

「家具なんて転倒しても死にはしない」……そんな風に甘く見てはいませんか? しかし、実は家具の転倒は致命的な状況を引き起こすリスクがあります。家具の転倒に置いて最も恐ろしいのが、家具の転倒によって逃げ遅れるリスクがある『障害物となる』『押しつぶされて身動きがとれなくなる』といった直接生死とは関係ない部分です。「家具なんてそんなに倒れるものじゃない」……と楽観する人も多いようですが、東日本大震災のように震度6強~震度7クラスの地震では倒れるだけではなく『家具が飛ぶ』こともあるそうです。対策をしていなければ、簡単に障害物となるでしょう。

 

対策したい家具について

最優先に対策をとりたい家具は、高さ・奥行きの大きい家具。大きな家具は重量があるだけでなく、転倒したときに障害物となりやすいからです。自分の胸より高さよりも高いものを目安に対策してください。その他、避難経路を塞ぐ可能性のある家具です。廊下や部屋の入り口付近にある家具はできる限り場所を移し、できないものにはしっかりと対策を施してください。

また本棚などの収納物が重い家具も優先的に対策しましょう。転倒時の衝撃が大きくなるので、寝室等のように下敷きになる可能性が高い場所に置いておくと大変危険です。次は食器棚です。収納してある食器が割れて散らばると、破片を踏んでケガをするかもしれません。火事や津波が起きている際には致命的となります。特に津波が起きているの場合は、外に逃げるだけでなく高台まで避難する必要がありますから、足は絶対にケガをしたくありません。必ず対策しておきましょう。

 

家具の安全対策について

部屋にチェーンやベルト、L字金具や突っ張り棒等を使って家具を固定しましょう。ただし転倒防止器具は使い方しだいでは『逆効果』になることもあります。家具や部屋の状況をよく確認してとり付けなくてはいけません。次に家具と家具を固定します。小型の本棚や収納ボックスのように上下に積み重ねて使う家具は、上部の家具だけを壁や柱に固定しても下部の家具が揺れでずれて転倒してしまいます。重ねた家具の側面を金具で連結し、さらに上部の家具を壁等に固定しましょう。

食器棚などは収納物が散らばると危険です。中身が出ないように留め具を扉に付けることをおすすめします。その上で棚の前面に板や棒による飛び出し防止枠を付けると安心です。中の収納物が揺れで滑らないように、布巾やゴムシートを敷いておくとさらに良いでしょう。

重心は低ければ低いほど倒れ難くなります。食器棚では陶器やガラスで作られた大きくて重いもの、本棚では事典などの重い本を下段に入れるようにしてください。

 

防災グッズを用意しよう

防災グッズといっても家族の状況に合わせて色々と必要な物は変わります。多く用意すればいいというわけでもないので、家族構成や持ち運びを考えて厳選する必要があります。

今回は地震の時に慌てないためにも最低限の用意すべき防災グッズをまとめていきます。

 

防災グッズに入れておきたい物のリスト

震災時は手が自由に使えるリュックサックが一番です。

 

・水、食料

水、食料は基本です。防災グッズに入れておくだけでなく、家の中に常備しておきましょう。

最低限3日分、できれば1週間分は必要です。

 

・防寒着、防寒シート

冬は特に必要です。体温を奪われると体力が落ちます。特に北国では凍死の危険性も考えなければなりません。

 

・文房具

メモ用紙やマジックなどです。家族の安否を確認するのに使います。

東日本大震災で避難所のボードに沢山メモがはられていたのを覚えているでしょう。他にハサミなどもあったほうがいいです。

 

・軍手

物を片付けるときに必要です。また、防寒にも役立ちます

 

・防災ずきん、ヘルメット

頭を護ることはとても重要です。どちらがいいかはご自身でご判断ください。

 

・簡易トイレ

小さなお子様がいるなら特に必要です。衛生のためにも大変重要です。

 

・現金

忘れがちなものNo1です。状況がある程度落ち着いたあとに絶対に必要になります。ATMはすぐに復旧しないので、ある程度の現金は持っておきましょう。盗難の危険もありますが、盗まれても仕方がないくらいの覚悟で備えておくべきです。

 

・常備薬

特に心臓病など重疾患を持っている人にとっては重要です。命に関わります。

 

・保険証など

普段からすぐに持ち出せる場所に入れておきましょう。土地の権利書なども(銀行の貸し金庫に預けていないなら)、必ず持っておくべきです。

 

・着替え

特に下着は3枚くらいあったほうがいいです。赤ちゃんがいるならオムツも必要でしょう。

 

今回は防災グッズとして最低限必要な道具を書き出してみました。もちろん、防災グッズには他にも色々とあります。しかし、ここにあげたものからまずはそろえてみてはいかがでしょうか?

 

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