耐震性能の高い家とは?基礎知識から選び方までわかりやすく解説

投稿日:2025年05月01日

地震は、いつ起こるか分からない自然災害です。
特に、日本は地震大国であり、いつ大きな地震に見舞われるか分からない不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
大切な家族と暮らす家だからこそ、地震への備えは万全にしておきたいものです。
そこで、この記事では、家の耐震性能について、基礎知識から選び方、注意点までを分かりやすくご紹介します。
安心して暮らせる住まいづくりのため、ぜひ最後までお読みください。
 

耐震性能とは?家の基礎知識

 

新耐震基準とは何か

 
1981年に改正された建築基準法で定められた基準が「新耐震基準」です。
それ以降に建てられた住宅にはこの基準が適用され、震度5程度の地震ではほとんど損傷せず、震度6~7程度の地震でも倒壊しないことが求められています。
これは、耐震等級1に相当する性能です。
新耐震基準は、建物の構造や材料、施工方法など、さまざまな要素を総合的に評価して定められています。
 

耐震等級と性能の違い

 
耐震等級は、建物の耐震性能を数値で表した指標です。
2000年に制定された「住宅の品質確保の促進等に関する法律」(品確法)に基づき、耐震等級1、2、3の3段階で評価されます。
等級が上がるほど耐震性能が高くなり、等級1は新耐震基準を満たす最低限のレベル、等級2は等級1の1.25倍、等級3は1.5倍の強度を有します。
等級2以上は、国や自治体から補助金が支給される場合もあります。
また、耐震等級3では地震保険の割引が適用されることもあります。
 

耐震性能向上のための工法

 
耐震性能を高めるには、さまざまな工法が用いられます。
代表的なものとして、壁を増やすことで建物の強度を高める方法、X字型やV字型の耐震ブレース(筋交い)を使用する方法、鉄骨や壁をカーボンファイバーで補強する方法、柱と壁の間にすき間を設けて揺れの力を分散させる方法などがあります。
これらの工法は単独で用いられることもあれば、複数を組み合わせて使用されることもあります。
それぞれの工法にはメリット・デメリットがあるので、建築会社と相談しながら最適な方法を選択することが重要です。
 

耐震性能のある家を選ぶ際のポイント

 

耐震等級の確認方法

 
耐震等級は、住宅性能表示制度を利用することで確認できます。
住宅性能表示制度とは、住宅の性能を客観的に評価・表示する制度です。
ハウスメーカーや工務店に、耐震等級の表示を求めることが重要です。
等級を確認する際には、表示内容をよく理解し、疑問点があれば担当者に確認しましょう。
 

信頼できる建築会社選びの基準

 
耐震性能の高い住宅を建てるためには、信頼できる建築会社を選ぶことが不可欠です。
会社の選び方としては、まず実績を重視しましょう。
多くの住宅を建築し、耐震性能に関する高い技術力と経験を持つ会社を選ぶことが大切です。


また、施工管理体制がしっかり整っているかも確認しましょう。
現場の管理が適切に行われているか、施工ミスがないかなどをチェックする必要があります。
さらに、相談しやすく、疑問点を丁寧に説明してくれる会社を選ぶことも重要です。
 

地盤調査の重要性と方法

 
地盤が弱いと、耐震性能の高い住宅を建てたとしても、地震によって家が傾いたり、倒壊したりする可能性があります。
そのため、地盤調査は非常に重要です。
地盤調査の方法としては、スウェーデン式サウンディング試験やボーリング調査などがあります。
調査結果に基づいて、地盤改良が必要かどうかを判断し、必要であれば適切な対策を講じる必要があります。
 

地震保険と補助金制度の活用

 
地震保険は、地震による建物の損害を補償する保険です。
耐震等級が高い住宅ほど、保険料が割引される場合があります。
また、耐震等級2以上の住宅を建築する場合、国や自治体から補助金が支給される場合があります。
これらの制度を賢く活用することで、地震対策にかかる費用を抑えることができます。
補助金の申請要件や手続き方法は、各自治体によって異なりますので、事前に確認が必要です。
 

耐震性能のある家のメリット・デメリットとは

 

耐震住宅のメリット

 
耐震住宅の最大のメリットは、比較的コストを抑えられる点です。
制震・免震住宅と比較すると、費用が比較的安価に抑えられます。
また、家づくりの自由度が高いのも特徴です。
耐震住宅は、地盤の制約を受けにくく、地下室の設置も比較的自由にできます。
さらに、台風などの強風被害も軽減できる効果も期待できます。
耐震等級2以上であれば、補助金が支給される可能性もありますし、耐震等級3であれば地震保険の割引も受けられます。
 

耐震住宅のデメリット

 
耐震住宅は、地震の揺れを吸収する機能がないため、揺れが建物にダイレクトに伝わります。
そのため、建物の変形による損傷を受ける可能性があります。
また、繰り返しの揺れに対する耐久性は、制震・免震住宅と比べて劣ると言われています。
さらに、家具の転倒などによる二次被害のリスクも考慮する必要があります。
 

制震・免震住宅との比較

 
耐震住宅、制震住宅、免震住宅は、地震に対する対策方法が異なります。
耐震住宅は建物の強度を高めて揺れに耐える構造です。
制震住宅は、地震の揺れを吸収・軽減する装置を取り付けることで、建物の揺れを小さくします。
免震住宅は、建物を基礎から浮かせて地震の揺れを遮断する構造です。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、ライフスタイルや予算、立地条件などを考慮して最適な住宅を選ばなければなりません。
 

それぞれの住宅が適している人

 
耐震住宅は、費用を抑えたい方や、設計の自由度を高くしたい方におすすめです。
制震住宅は、地震による揺れをできるだけ小さくしたい方、免震住宅は、地震による被害を最小限に抑えたい方におすすめです。
それぞれの住宅の特徴を理解し、自分の生活スタイルや条件に合った住宅を選びましょう。
 

まとめ

 
家を建てる際に、耐震性能は非常に重要な要素です。
この記事では、耐震性能に関する基礎知識、選び方、注意点について解説しました。
新耐震基準や耐震等級、さまざまな工法、地震保険や補助金制度などを理解することで、安心して暮らせる住まいづくりに役立つでしょう。
地震への備えは、家族の安全を守る上で不可欠です。
信頼できる建築会社を選び、地盤調査を行い、ご自身の状況に最適な耐震性能の家を選んでください。
 

ご閲覧ありがとうございます。
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