新築
時間の流れを楽しむ家
構造:木造2階建/敷地面積:77.34坪/1階面積:25.07坪/2階面積:18.05坪
構造:木造2階建/敷地面積:77.34坪/1階面積:25.07坪/2階面積:18.05坪
STORY
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室内の木部をダークブラウンで統一し、間仕切り建具を縦格子にした和モダンスタイル。
音楽や読書のための時間を大事にし、気を配った間取り。
これぞ、大人が自分の時間を過ごすにふさわしい空間ではないか。
そう思わせる、充実した注文住宅だ。
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石川の古民家は、柱や梁をダークブラウンに塗ったものが多い。
漆喰壁や土壁との明快なコントラストが、空間に心地よい緊張感を与えてくれる。
この家でも、化粧梁や建具の枠、床板などの木部をダークブラウンに塗り、珪藻土壁の白さを引き立たせている。
モダンな中に石川らしさがキラリと光る空間演出だ。
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2階で一際存在感を放っているのが、北側にあるカウンター付きの図書コーナーと、それに連なる書庫。
蔵書の数が多いご主人が使うスペースとして用意された。
北側に図書コーナーを設けたのは、窓から北アルプスの景色を楽しみつつ読書できるためだが、利点は他にもある。
というのも、窓から直射日光が入らないため光がやわらかく、本来作業に向いているのだ。
絶景とやわらかな光。ひとりの時間を過ごすには、最高のお膳立てだ。
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2階の南側には4畳分のインナーバルコニー。
これだけの広さがあれば、洗濯物が多くても余裕で干せる。
しかも屋根の下だから、急に雨が降っても慌てる必要がない。
洗濯物を干しながら家を空けることのできる安心感は、とても大きい。
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1階は回り階段を中心にした回遊式の間取り。
水回りとLDKを奥に、和室と音楽室を手前に配置し、開き戸で仕切ることで、プライベートゾーンとパブリックゾーンを明確に区分けしている。
玄関脇の音楽室は、防音処理を施した本格的なもの。
というのも、奥さまは高校で吹奏楽を教える音楽家で、ご主人も楽器は何でもこなすので、日常生活から音楽は切り離せないのだ。
プライベートゾーンを通ることなくアクセスできるので、家族以外の人を招いてレッスンを行うことも容易だ。
ご主人のバンド仲間が来ることもあるだろう。
こうして住まいの一部を“開く”ことは、音楽を通じたコミュニティ形成にも役立つ。
この家のポテンシャルの高さがよく分かる空間なのだ。