自然素材住宅はどんな家?自然素材住宅の特徴やメリット・デメリット

投稿日:2021年05月27日

各ハウスメーカーでは、家を建てる材料(建材)を競うようにして新しく開発し続けています。

見た目に優れており、さらに優れた機能を備えた建材(新建材)です。

 

しかしそれとは別に、昔から使われてきた自然素材の建材には未だに根強い人気があります。

なぜこれほど優れた建材が開発されている中で、自然素材に人気があり続けるのでしょうか?

 

こちらではその秘密を探るため、自然素材の持つメリットやデメリットをご紹介していきます。

 

 

自然素材の家はどんな家?自然素材とは?

そもそも家づくりにおける自然素材とは、石材や和紙、無垢の木材、珪藻土など、もともと自然界にある素材を、あまり科学的な処理を加えずにそのままに近いかたちで建材として利用するものを指します。

 

明確な定義があるわけではありませんが、自然素材の家とは、こうした自然素材を主に使用した住宅です。

一部に新建材を使っているケースもありますが、主な建材に自然素材を使用しているなら、自然素材の家と考えて良いでしょう。

 

自然素材の施工事例はコチラ→

 

 

自然素材のメリットは?

自然素材の建材は一般的に質感に優れており、経年劣化するというよりは経年変化を楽しめる家になるといわれています。

 

多孔質(目に見えない小さな穴が無数に開いている素材)の素材が多く、空気中の余分な湿気を吸着したり、乾燥しているときにはそれを吐き出したりして湿度を調整する作用が期待できます。

 

また、化学物質を用いた接着剤などを使っていない素材なら、シックハウス症候群や化学物質過敏症、アレルギー、アトピーなどの健康被害が引き起こされる心配がありません。

小さな子どもやお年寄りがいる家庭でも、安心して暮らせます。

 

自然素材にはいくつもの種類があり、それぞれ次のようなメリットがあります。

 

無垢フローリング

パイン材やヒノキ、スギなどの木材を切り、フローリングとして使えるよう整えたものです。

見た目や温かみのある触り心地などの質感に優れており、経年変化も楽しめます。表面を削ることで、ある程度のキズなどのケアも可能です。

 

一般的なフローリングは、合板(板を薄く切って接着して固めたもの)などの基材の表面に木目の入ったシートを貼ったり、挽き板や突き板などの薄い天然木を貼ったりして質感を表現しています。

 

無垢フローリングの施工事例はコチラ→

 

漆喰

漆喰は、消石灰(水酸化カルシウム、Ca(OH)2)を主原料とする塗り壁の素材です。

糊(のり)やスサ(麻や藁などの繊維質のつなぎ材。収縮によるひび割れを防ぐ)などを加え、水で練って作ります。

 

もともとはサンゴ礁だった場所が地殻変動で地上に出て、長い年月をかけて石灰鉱脈となった場所が採掘され、漆喰の原料などとして活用されています。

 

漆喰の塗り壁は多孔質で、調湿作用に優れていることから「呼吸する壁」などとよばれることも。

臭いの原因となる化学物質は空気中の湿気に溶けるため、それを吸着する作用によって、脱臭効果も得られます。

 

空気中の二酸化炭素を吸収しながら何年もかけてゆっくりと原料である石灰石へと戻り、固まっていきます。

さらに空気中のホルムアルデヒドなどの化学物質を吸着し、再放出しません。

 

質感に優れており、塗り方によってさまざまな表情を演出できます。

ちょっとしたキズや汚れなら表面をこすって落とすことができますし、大きなキズが付いた場合は、練った漆喰を塗り重ねれば補修が可能です。

燃えない素材なので防火性能があり、キッチンにも安心して使用できます。天然素材ならではの質感も魅力です。

 

珪藻土

珪藻(ケイソウ)は植物性プランクトンの一種です。

珪藻土は、海中に降り積もったケイソウの死骸が年月とともに化石化したものを、原料として使用する塗り壁の素材です。二酸化ケイ素(SiO2)というガラスと同じ成分でできています。

 

漆喰と同じく多孔質で、調湿作用に優れている素材です。

湿気だけでなく水そのものを吸い込む力もあり、お風呂上りに足の水分を吸ってくれる珪藻土バスマットもすっかり一般的になりました。

 

漆喰と同じく調湿作用や脱臭作用があります。ガラスなので火に強く、融点は約1,250℃にも上ります。

 

漆喰と異なる珪藻土のメリットが色展開です。

漆喰は無機質なので、冬季にカルシウムイオンが浮き出て白いムラとなってしまう白華現象が起こり、あまり色が付けられません。珪藻土は濃い色でも色ムラの心配なく使用できます。

 

日本には約80か所の産地があり、産地ごとに性質(吸放湿性能の高さや色合いなど)が微妙に異なりますが、世界各国で算出される素材であり、最大の産出国はアメリカ。

日本はアメリカから輸入もしています。

 

珪藻土の施工事例はコチラ→

 

 

 

自然素材のデメリットは?

自然素材にはこのようにたくさんのメリットがありますが、その一方でデメリットもあるので注意しましょう。

 

自然素材に共通するデメリットとして、コスト負担があります。

たとえば、塗り壁をきれいに仕上げるには職人による左官工事が必要で、ビニールクロスに比べると割高になります。施工費だけでなく自然素材の建材自体も、一般的に新建材に比べると高価です。

 

そのほかにも、素材によって次のようなデメリットがあります。

 

無垢フローリング

新建材のフローリングは表面がコーティングされており、拭き取るだけで汚れが落ちて手入れが容易です。

 

しかし、無垢フローリングで自然素材そのままの質感を味わおうと思うとコーティングができず、ワックスも素材を選ばなくてはなりません。

コーティングされていないフローリングは水やキズ、汚れが付きやすく、普段から手入れが必要で手間がかかります。

 

シートに木目をプリントして貼り付ける新建材と違って、自然のものなので1本1本の色味が微妙に異なります。

 

無垢材は季節によって収縮するので、冬の乾燥した季節に反りが目立ってきたり、梅雨の湿気が多い時期に床鳴りが気になったりすることも。

すき間ができるとそこにホコリも溜まりやすくなります。

 

漆喰

漆喰は左官職人に依頼し、養生や下塗り、仕上げ塗りの作業を行います。工程が多いのでビニールクロスに比べると工期が長くなり、コストも高くなることに注意しましょう。

 

また、職人の腕が十分でなかったり素材(練りこんである糊やつなぎなど)の品質が悪かったりすると、ひび割れたり浮いたりすることもあります。

 

珪藻土

漆喰と同じく塗り壁なので、工程がいくつかに分かれています。

そのためやはり工期が長くなり、左官職人の腕や材料の品質によってはひび割れや浮きのリスクがあります。

 

つるりとした印象の漆喰と違って壁の表面にざらつきがあり、こするとポロポロと落ちてくることも。印象の好みによって使い分けましょう。

 

 

従来の住宅と自然素材住宅の住み心地面の比較

自然素材住宅は一般的に、新建材を使った従来の住宅に比べると住み心地が良いといわれています。

 

自然素材の多くは多孔質なので調湿作用に優れており、いつでも快適な湿度になるよう壁が勝手に調整してくれます。

化学物質を吸着してくれるという作用のため、ペットや洗濯物の部屋干しなどの臭いもあまり気になりません。

 

 

従来の住宅と自然素材住宅のコスト面の比較

自然素材住宅は新建材の家に比べ、住宅価格が高くなりがちです。

材料費が新建材より高いことに加え、左官職人の費用などがかかり施工費が高くなるためです。

 

多くのハウスメーカーでは標準仕様が新建材で、自然素材はオプション扱いにしています。

 

もしコストを抑えて自然素材住宅を建てたいなら、キッチンやシステムバス、トイレといった水回り設備のグレードを抑えるなど、予算にメリハリをつけましょう。

妥協せずに何もかもこだわってしまうと、家づくりの費用はすぐに予算を超えてしまいます。

 

同じ自然素材であってもメーカーやグレードによって費用が変わってくるものも多いので、予算内で収まるものになるよう担当者に相談しながら建材を選んでいきましょう。

 

 

従来の住宅と自然素材住宅のメンテナンス面の比較

自然素材住宅は、それぞれの建材に合わせた日常的なお手入れが必要です。メンテナンス性を重視して作った新建材に比べると、手間がかかるものが多いといえるでしょう。

 

ただし、漆喰などは一度塗ってしまうと、傷んだところを補修する程度でよく、大きなリフォームはあまり必要ありません。

 

新建材と違ってキズや汚れを補修する方法があるので、大切に正しく使えば、自然素材住宅は長持ちします。

 

 

自然素材の家を長持ちさせる方法

自然素材の家に限りませんが、住宅を長持ちさせるには適切なメンテナンスが欠かせません。

特にそのものがもともと持っている性質を生かした自然素材は、キズや汚れが付きやすく、日常的なメンテナンスが必要です。

 

無垢フローリングは水に弱いので、雑巾がけには必ず乾いた雑巾を使います。板のすき間のゴミは掃除機で吸い取りましょう。

 

ウレタン塗装してあるものは、ワックスが必要ありません。オイル塗装した無垢フローリングには、無垢フローリングに使用できると明記してあるワックスをかけましょう。

 

漆喰や珪藻土の塗り壁の表面についた汚れは、柔らかいほうきやはたきで優しく落とします。強くこするとキズがついたり削れたりしてしまう原因となるので、注意しましょう。

 

漆喰の表面についた軽い汚れは、消しゴムでこすればかんたんに落ちます。それでも落ちない場合は、軽く濡らしたメラミンスポンジでこすりましょう。シミが中まで染み込んでいる場合は、サンドペーパーでこすり落としてください。

 

キズや欠けがある場合は、その部分だけ上から塗り足してもよいでしょう。その場合、色合わせに注意してください。

 

珪藻土は水を吸い込むので、濡れた雑巾は使わないでください。シミの原因となります。

やはり消しゴムでこすりましょう。色がついていない珪藻土なら、薄めた漂白剤をその部分にだけ浸み込ませるときれいになることがあります。

 

 

まとめ

こちらでは建材として使われる自然素材の種類や、それぞれのメリット・デメリットなどをご紹介しました。

 

自然素材をうまく使うと快適で住みやすい住宅になり、質感も豊かになります。「高級感のある家にしたい」という人は、内装材として自然素材の採用も検討してみましょう。

 

ご閲覧ありがとうございます。
他にも面白い記事を用意しておりますので、是非御覧ください。

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