今回は引き戸の種類やメリットについてお話しします。
□引き戸の種類について説明します!
引き戸とは、横方向にスライドさせて開け閉めする戸です。
押入れのふすま、和室など引き戸は日本の建築文化として昔から使われてきました。
引き分け戸は、片側だけでなく戸を両サイドにスライドさせます。
2枚以上の戸で構成されており、別名、両開き戸ともいいます。
1本の溝やレールの上を戸がスライドする仕組みです。
戸の設置スペースを2枚分、戸も2枚設置したものが引き違い戸です。
左右の両方から開閉できるというメリットがあります。
戸を開けると、全ての戸が壁の中に収納されるタイプです。
全て引き込んだら戸が見えなくなるため、開放感が生まれます。
戸が入る部分も壁の一部になるため、部屋にスペースができます。
しかし、そこに物があると取りにくかったり、中の掃除がしにくかったりすることがあります。
引き戸の種類を紹介したところで、引き戸の設置の種類についても簡単に2つ紹介します。
しいたレールの上を引き戸がスライドするタイプです。
下から支えているので安定感はありますが、レールにホコリがたまったり、つまずきやすいというデメリットもあります。
天井や壁にレールを作り、そこから引き戸を吊るします。
床にレールがないためフラットで掃除しやすく、つまずきにくいので、車椅子の方でも簡単に移動ができる、バリアフリーデザインです。
しかし、床とドアに隙間ができるため気密性が下がってしまうこともあります。
□引き戸のメリットを紹介します!
引き戸は横にスライドするだけなので、開き戸のように前後にスペースを用意する必要がありません。
そのため、開き戸だと置けないような家具も、引き戸にすればスペースを気にすることなく置けます。
大きかったり、長めの引手を付ければ、簡単に開閉できます。
ドアノブに手が届かない小さな子供でも長めの引手をつければ簡単に開け閉めができます。
3つ目は、開け方のバリエーションが豊富なことです。
開き戸だと、戸を開けたままにすると戸自体が邪魔になり、ぶつかることがあります。
引き戸なら、戸を開けっ放しにしていても半開きにしていても問題ありません。
部屋の換気も簡単にでき、空間をつなげて開放感を与えてくれます。
□引き戸を設置するのにオススメの部屋を紹介します!
引き戸の種類やメリットを紹介したところで、具体的に引き戸を設置するべき部屋のタイプを紹介します。
そのため、ノブやレバーを引きながら一歩下がらなければいけません。
重い荷物を持っているときやベビーカーを利用しているときなど、様々な場面で障害になります。
しかし、引き戸ならそこまで体を動かす必要がありません。
全開にしなくても扉が自然に閉まることはないので、スムーズに出入りできます。
かつては多く見られた引き戸の玄関も、住宅の洋式化に伴い開き戸が一般的になりました。
しかし、近年はバリアフリーデザインが重視されるようになり、引き戸の玄関扉が再注目されています。
例えば、リビングに隣接する居室に引き戸で仕切りをつくれば、空間を分けつつ、開放感を与えることができます。
子供がまだ小さくライフスタイルの変化の可能性や、家族構成が変わる可能性がある方などにオススメです。
ハンガータイプの引き戸にすると、床にレールがないため、開放したときに空間の一体感が生まれるでしょう。
その理由は個室内で人が倒れたときに、扉が開かなくなってしまうのを防止するためです。
しかし、廊下に置いていた物がトイレの前に倒れ、中に閉じ込められてしまうトラブルも発生しています。
安全性や使いやすさを重視するバリアフリーでは、トイレにも引き戸を使うことが増えました。
誰もが安全に使えるトイレにするためにも引き戸がオススメです。
□まとめ
是非、新築やリフォームをお考えの際は引き戸をつくることを検討してみて下さい。