新築
風景を切り取る家
松本市/構造:木造2階建/敷地面積128.81坪/1階面積:29.44坪/2階面積:13.86坪
松本市/構造:木造2階建/敷地面積128.81坪/1階面積:29.44坪/2階面積:13.86坪
STORY
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風景に溶け込むような、それでいてすっきりモダンなたたずまい。
恵まれた自然の眺望をどこからも楽しめるインテリア。
全館を暖め調理器具としても活躍する薪ストーブ。
自然に囲まれながら都会的な暮らしを送るための注文住宅だ。
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周辺に建物が少なく、ぐるりと自然に囲まれた高台に敷地はある。
せっかく恵まれた敷地なのだから、風景を邪魔するような、無粋な住宅は建てられない。
そこでこの住まいは、段違いの屋根を東西にのばし、低く構えることで周囲への威圧感を与えない一方、外壁の色を白で統一し、モダンな印象を併せ持つ外観とした。
石川の気候風土を熟知し、良質な住宅を提供し続ける工務店ならではのデザインである。
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この住まいは、松本市内に建てられたセカンドハウスである。
普段は県外に在住のご夫婦が、山登りの拠点として使われる予定。
建設にあたっては、石川の素晴らしい景色を楽しめる絶妙な場所が選ばれた。
そして建物は、1、2階とも南北に大きな窓を設けるとともに、どこにいても窓の景色が目にはいるよう、間仕切りを極力減らしたオープンな間取りになっている。
だから、室内のどこにいても鮮やかな景色が目の前に飛び込んでくるのだ。
日常生活では得られない喜びに満ちた空間だ。
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窓には様々な機能がある。
採光、通風、人の出入り。そして忘れてならないのが、眺望である。
外の様子や景色を見ることで、空模様を知ったり、季節の移ろいに心をなごませたりする。
そのためにここでも、各所に設けられた窓が重要な役割を果たしている。
特に大活躍するのが、北アルプスの絶景を望むことができる北側の窓。
なかでもLDKの北側に設けた引き違いの掃き出し窓は、眺望の機能を重視し、大きく開口をとったピクチャーウィンドウとなっている。
窓によって切り取られ、一幅の絵画のように見える北アルプスの風景。
なによりの“ごちそう”ではないか。
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雪こそ少ないものの寒暖の差が厳しい松本だから、住まいの冬対策は重要である。
そこでこの住まいも、高気密・高断熱だけでなく、全ての窓を真空トリプルガラスにしている。
そして、メインの暖房はノルウェー製の薪ストーブ「ヨツール」。
階段回りの吹き抜けを介して暖気が2階にも届くから、1、2階とも暖めることができる。
「薪を集め、火を焚き、料理することで、三度身体を暖める」と言われる薪ストーブの存在が、石川の冬を、いっそう魅力的なものにしてくれそうだ。