新築 夢だったアンティークの家
STORY
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古いアンティーク家具にあわせたデザイン
誰もがあこがれるのが、ヴィンテージ感があふれるアンティーク家具。
ここの住まい手も数多く所有しており、それらを置くにふさわしい空間となっているのが、この住まいだ。
たとえば床や化粧梁、造り付け家具の面材はダークブラウンで統一し、壁は素朴な風合いの珪藻土塗り壁に。1階の玄関やトイレの床に敷いた天然石、そしてキッチンやダイニングのタイル壁も、こだわりのポイントだ。
そして忘れてならないのが、空間を包み込むデザイン。
南仏のカントリーハウスを思わせる素朴さの中で、1階の階段入口にある下がり壁や2階吹き抜けに面した床、リビングのニッチなど、随所にさりげなく曲線が使われ、雰囲気をやわらげてくれる。
本物の家具に似つかわしい本物の住まい。
デザイン力と技術力、共に備わった、実力派の工務店ならではの仕事なのだ。 -
収納の曲面壁
この住まいは、1階にLDK+和室+トイレ、2階に寝室+浴室+トイレが配置されている。
リビングダイニングの上部は大きな吹き抜けで、2階の吹き抜けに面して寝室が。南側には絶景が広がり、その開放感が実にうらやましい。
そして真下にあるのが、キッチンと、壁がゆるやかな円弧を描く収納。
この曲面壁、外観のデザイン的なアクセントになっているが、実は見栄えだけで決まったデザインではない。
というのも、収納自体、カーブにしたがってキッチンを囲い込むような平面形となっており、奥まった場所ほど収納の外から見えにくくなっているのだ。
こうすることで、手前は衣類など頻繁に出し入れするもの、奥には掃除機や新聞紙、資源ゴミなど人目につかずしまっておきたいもの、その中間には日用品のストック、といった具合に場所の使い分けができる。
優美なデザインの裏で、ここまで心配りが行き届いているとは、恐れ入るばかりだ。