新築
回遊する家
構造:木造1階建/敷地面積119.18坪/1階面積:32.30坪
構造:木造1階建/敷地面積119.18坪/1階面積:32.30坪
STORY
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シンプルかつ機能的な外観。
平屋のメリットを最大限に生かせる間取り。
周囲に気兼ねなく自然を楽しめる中庭。
広い敷地を活かしつつプライバシーに配慮し、しかもデザイン的にも優れた、都会センスあふれる注文住宅だ。
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広い敷地があるならぜひ実現させたいのが平屋の住まい。
2階建て以上の住まいに比べるとコストが割高になる代わり、階段を上り下りする必要がないため移動が楽で、細かい段差さえ解消すれば、究極のバリアフリーも実現可能だ。
敷地に余裕があるこの住まいも、住まい手の希望で平屋となった。
恵まれた敷地と十分なコストがあってこそ実現する、まさしく最高の贅沢だ。
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敷地の東側はご主人の実家。それ以外は田畑に囲まれている。
したがって南側には大きな掃き出し窓を設けつつ、夏の日射を遮るために軒の出を深く取った。
一方、北側は採光を優先したハイサイドライト。西日を受ける西側とシンプルにまとめたい東側は窓を小さく。
こうして、すっきりと無駄のない、モダンな外観ができあがった。
外観を住まいの顔とするならば、中々の“男前”なのだ。
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この住まいは、中心に置かれた中庭を軸に、エリアが分けられている。
東側中央にある玄関を上がると、目の前に中庭の緑。向かって右側は浴室やトイレ、左側はLDK。そして奥にあたる西側は各個室がある。
いずれも床やカウンター以外は白で統一されたモダンなインテリアで、空間の美しさが鮮やかに浮かび上がる。
そして、メインの動線は、中庭をぐるっと囲む回遊式。
動線が集約し、なおかつぐるぐる回れるので、家の中を無駄なく移動できる。
それに加えて、動線の西側は、書斎コーナーを兼ねている。
勉強に疲れたら振り返って緑を眺め、目を休める。
これほど理想的な書斎があるだろうか。
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平屋の住まいで留意しなければならないのが、採光と通風。
面積が広いため、きちんと計画しないと、北側の部屋が薄暗くなったり、風通しが悪くなったりしてしまう。
そこで、この住まいで重要な役割を果たすのが中庭で、北側の部屋への採光と通風を確保している。
しかも、植栽が施されているから、周囲の目を気にせず自然が楽しめる。
視覚的にも体感的にも、暮らしを快適にしてくれる仕掛けなのだ。
恵まれた敷地を活かした平屋。そして平屋を快適にする中庭。
二重、三重にうらやましい住まいだ。