リノベ 石川古民家再生 × CHIC AMERICAN
STORY
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家族全員が集うLDK
この住まいは築50年以上という大屋根の家に大人4人と子ども1人が住むためのリノベーション。
生活リズムの違うものどうしがお互いに気にせず住めるよう、中央の玄関から階段までのびる廊下を中心に、それぞれの世帯を振り分けた間取りになっている。
それでも、同じ屋根の下に住むのだから、一同が集まれる場所がほしい。
そこでメインのLDKは吹き抜けの開放感と薪ストーブの暖かさ、トップライトの明るさで、みんなが集まれる場所になっている。
吹き抜けにすることで以前は隠れていた梁が現れ、囲炉裏でいぶされて黒々とした姿は、歴史を感じさせてくれる。
住まいの歴史がそのまま家族の歴史と重なる、シンボリックな場所なのだ。 -
省エネで選んだ薪ストーブ
今後、住宅の省エネ化がますます求められる中で、再生可能エネルギーを用いる薪ストーブに注目が集まっている。
一台あれば家中を暖める上に料理もでき、炎を見つめる一時がレクリエーションにもなるのだから、初期投資以上の価値があることは間違いない。冬の寒さが厳しい石川では、なおさら効果的だ。
ここで選ばれた薪ストーブは、ダッチウェスト・ フェデラルコンベクションヒーターのラージサイズ。
触媒の働きで煙を二次燃焼してくれるから熱効率が高く煙もクリーン。しかも小石のようなエンボス加工により表面積が4割アップし、放熱量も多い。
もちろん、室内全体も、空気と熱の流れを考え抜いている。
冬場は、床・壁・天井をすっぽり包み込んだ断熱材が熱を外部に逃がさず、夏場は、大きな吹き抜けから暖気を2階に上げ、外に排出すると共に、メインキッチンの東側に取り付けたすべり出し窓が、南北方向に吹く心地よい自然風を受け止め、室内に取り込む。
こうした工夫が、夏冬を問わず室内を快適にしてくれる。
自然の力を上手に生かした、石川ならではのパッシブ住宅なのだ。