頭金はいくら必要なのか?シミュレーションから見る頭金のメリット・デメリット

投稿日:2021年08月26日

この記事をお読みの方の中には、住宅購入を控えて「頭金を用意しなくては」と焦っている方もいらっしゃるかもしれません。

たしかに、住宅ローンを組む場合、頭金があることで月々の返済額や返済総額を減らせます。

そのため、マイホームを手に入れようと考えているのなら、少しでも貯金しておくのが賢い選択といえるでしょう。

 

しかし、いざ頭金を貯金するとはいっても「いくら必要なのか?」と疑問に思う方もいるはずです。

そこで、この記事で具体的に頭金がいくら必要なのかを紹介します。

もちろん、条件によって家の取得に必要な頭金は大きく変わってくるため、より具体的な情報を知りたい方は専門家への相談をおすすめします。

 

今回の記事では、頭金のシミュレーションはもちろんメリット・デメリットもご紹介するので、ぜひ住宅ローンを借りる方は参考にしてみてください。

 

 

頭金とは?

住宅購入を検討する際、多くの方は住宅ローンを組むことになります。

現金一括で支払えるのが理想ですが、それはかなり厳しいでしょう。

そのため、住宅ローンを借りて月々数万円ずつ返済していくというのが王道です。

しかし、やはり多くの方は少しでも月々の返済額はもちろん、返済総額を減らしたいと考えています。

 

そういった方に用意していただきたいのが頭金です。

頭金は住宅ローンが実行される前に支払うもので、数百万円単位で用意しておけば大幅な経済的負担の軽減につながります。

たとえば、住宅ローンを4,000万円借りるのと3,500万円借りるのとでは、返済総額が数百万円単位で変わってきますよね。

当然、頭金を用意すれば借入額を減らせるため、月々の返済額も減らせるのです。

結果として返済総額が減るため、頭金を用意する魅力は十分にあります。

 

では、どれほどの頭金があると良いのでしょうか。

以下、その目安についてまとめます。

一ついえるのは、頭金は多いことに越したことはありません。

それを念頭に置いておいてください。

 

頭金の目安は?

頭金は数万円~数十万円ほど用意したところで、あまり恩恵は受けられません。

そもそも頭金を用意する狙いは、月々の返済額を減らすことはもちろん、それによって返済総額を減らすことにあります。

そこで重要となるのが、金利などを多く払わないようにすることです。

 

住宅ローンは借金と同じ性質のものなので、当然ながら返済には金利がかかります。

仮に4,000万円の住宅ローンを組んだとして、返済総額がそのまま4,000万円となることはないということです。

そこには金利が発生するため、住宅ローンが大きくなればなるほど返済総額も大きくなります。

それを防ぐためには頭金を数百万円単位で用意することが重要です。

 

仮に500万円用意できれば、借入額は3,500万円で済みます。

つまり、500万円分にかかるはずだった金利を節約できることになるのです。

もし1,000万円用意できれば、借入額は3,000万円で済みます。

これも同じで1,000万円分にかかる金利を節約できます。

 

あくまでも貯金は無理のない範囲で行うことが鉄則なので、もしマイホームを考えているのなら収入の10~20%を貯金に回しましょう。

可能であれば30~35%ほど貯金に回しても良いでしょう。

ただし、それ以上となると生活自体が破綻する可能性も出てくるので、あくまでも無理のないよう貯金することが鉄則です。

 

 

頭金はゼロでもいいのか?

頭金に関して、「ゼロでも良いよね」と考えている方もいます。

実際に、頭金を用意せずに住宅ローンを組む方も珍しくありません。

常に安定した収入があり、今後も増えていく可能性があるなら頭金はゼロでも問題ないでしょう。

しかし、万が一ということがあります。

収入がいつまでもあるとは限りませんし、状況によっては減ることもあるでしょう。

そうなった場合、住宅ローンの返済が重荷になってくることもあり得ます。

 

そこで、頭金を用意しておけばそもそもの借入額を少なくできるため、リスクにも対処しやすくなります。

つまり、結論としては「頭金がゼロなのであれば、それ相応のリスクは背負う覚悟で」ということが前提となります。

逆に収入に余裕があるのなら、無理に焦らずにじっくりと頭金を貯金してから住宅ローンを借りても遅くはありません。

 

むしろ、頭金が多ければ多いほど金利などによる返済総額の膨張を抑えられるため、ゼロは避けるのが賢明です。

どうしても頭金がゼロでも良いという方は、自身の健康状態はもちろん経済状態なども加味して計画していくことが必要です。

住宅ローンに詳しい専門家に相談しておくと安心かもしれません。

 

 

頭金ゼロの場合の注意点

頭金は用意しなくても構いませんが、用意しないことによって発生する問題もいくつかあります。

そこで、ここからは頭金ゼロの場合に知っておくべき注意点についてまとめます。

あくまでも簡単にまとめたものですが、頭金を用意しないと決めている場合は注意しましょう。

 

月々の返済額が高くなる

頭金ゼロということは、借り入れる住宅ローンを減らせないため、当然ながら月々の返済額が高くなります。

頭金をたくさん用意すればその分だけ月々の返済額も減らせるのですが、頭金ゼロであればその恩恵を一切受けられません。

その結果、借り入れた住宅ローンに加えて多額の金利も支払わなくてはならなくなるのです。

共働きで子供を持つ予定がない場合は別ですが、配偶者のどちらかが専業主婦(主夫)となり子供を望むとなると、月々の返済額が重荷になってきます。

そこも見ながら今後の生活を計画しなくてはなりません。

 

返済総額が高くなる

頭金ゼロであれば返済総額も高くなります。

厳密には高くなるというより、減らせないということになります。

返済総額は借り入れる住宅ローンが多ければ多いほど高くなります。

金利も追加されるため、頭金を用意しない場合は当然のように返済総額もより膨らむことを理解しなくてはなりません。

もちろん、頭金を無理して用意する必要はありませんが、今後のことを考えるなら頭金ゼロという選択肢はおすすめできません。

 

審査に落ちる

頭金ゼロだと金融機関によっては審査に落ちる可能性があります。

金融機関も確実に回収できる方に対しては融資を行うのですが、返済計画に無理がある場合は当然ながら融資してくれません。

仮に年収300万円の方が5,000万円の住宅ローンを組もうと思っても、ほぼほぼ不可能に近いでしょう。

審査はあくまでも返済計画に左右されるため、頭金を用意しない場合は審査が厳しくなることも覚えておきましょう。

 

 

頭金を多く用意するメリット

頭金を多く用意するメリットはたくさんあります。

むしろ、頭金を多く用意するデメリットはほとんどありません。

まずはそれを理解していただくために、何%の頭金を用意すればどれくらい経済的負担が減るのかを表にしてみました。

こちらを確認しながら頭金を多く用意する魅力について知っておきましょう。

なお、ここでは4,000万円の住宅を年利1.4%、返済期間35年を条件とします。

 

 

頭金額

借入額

毎月返済額

返済総額

0%の場合

0円

4,000万円

12万523円

約5,062万円

10%の場合

400万円

3,600万円

10万8,471円

約4,956万円

20%の場合

800万円

3,200万円

9万6,419円

約4,850万円

 

こちらの表では現実問題として貯金できそうな20%までの頭金を例に算出しています。

頭金を20%用意した場合は毎月返済額が9万6,419円、返済総額が約4,850万円で済むことがわかります。

しかし、その一方で頭金を10%しか用意できなかった場合は毎月返済額が10万8,471円、返済総額が約4,956万円となります。

これだけでもその差額は合計で100万円近くとなることがわかります。

 

つまり、頭金が少なければ少なくなるほど、返済総額が高くなるのです。

あらかじめ頭金を用意するだけで無駄に数百万円以上払うということがなくなるため、用意できるのであれば用意しておくことが最善策といえるでしょう。

近年は金融機関も頭金ゼロのフルローンなども用意していますが、それでは金利を満額支払うことになります。

それでも良い場合は別ですが、少しでも経済的負担を減らしたいのなら頭金をきちんと貯金してから住宅ローンを組みましょう。

 

もちろん、現在の生活を犠牲にしてまで貯金する必要はありません。

それでは本末転倒となってしまいます。

あくまでも無駄遣いを減らし、頭金を数百万円単位で貯金することが賢い住宅ローンの活用につながっていくということです。

 

 

諸経費も忘れてはいけない

住宅ローンを組む際には諸経費もかかります。

ここまで住宅ローンの頭金について長々と説明してきましたが、最後に住宅ローンを借りる際にかかる諸経費についても表にしました。

こちらも併せて確認しておきましょう。

ただし、条件次第で諸経費は大幅に変わることもあるので、その点は自身の条件に照らし合わせて考えてみてください。

 

手付金

条件次第

印紙代

1~3万円

仲介手数料

建物の購入額3.3%+税込6万6,000円(上限)

登記関連費用

土地の評価額2%

司法書士報酬

3~20万円

 

諸経費には手付金や印紙代がかかるほか、事務手数料などもかかります。

さらに、保険に加入する場合は団体信用生命保険料のほか、火災保険料や地震保険料などがかかります。

修繕積立金などがかかることもあるでしょう。

 

あくまでも条件によって変わるものの、住宅ローンを借りる際はほかにもさまざまな諸経費がかかることを念頭においておきましょう。

そうしないと、いざというときに予算が足りず、審査の段階でつまずいてしまうこともあります。

専門家に相談しながら決めていくことをおすすめします。

 

 

まとめ

頭金が必要かどうかの結論としては「あればあるだけ良い」というのが正解となるでしょう。

もちろん、頭金ゼロでもフルローンを活用すれば住宅ローンが組めないわけではありません。

しかし、それでは月々の返済額や返済総額が膨らんでしまいます。

 

目安としては住宅ローンの10~20%は用意できるよう、あらかじめ貯金をしておきましょう。

もちろん、それよりも多く貯金できる場合は、頭金に当てた方が良いでしょう。

 

ご閲覧ありがとうございます。
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