内装とは異なり、戸建ての外観は家そのものの雰囲気を左右するので、「家の顔」といえます。
せっかくマイホームを建てるのですから、センスの良いおしゃれな外観にしたいと考えている方も多くいらっしゃるでしょう。
今回は、戸建ての外観選びに失敗しないように、選び方のポイントや人気な外観のデザイン例をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
□戸建ての外観の決め方とは?
お気に入りの外観にするためにはどのようなことに注意すれば良いのか、5つに分けてご紹介します。
ご自身とご家族の好みに違いが生じることもあるはずです。
気になっている戸建ての外観のイメージをご家族とできるだけ多く共有し、好みのデザインをより具体的に絞っていきましょう。
色だけでなく、形を変えるだけでも外観の雰囲気はかなり変わります。
戸建ての主な形状として、「L字型」「コの字型」「四角い形」などが挙げられますが、これ以外にもたくさんの種類が存在します。
土地環境やイメージなどを考慮して、どのような形にするのかを具体化していきましょう。
家の外観に取り入れるカラー全てを考えるのではなく、「メインカラー」を決めることがポイントです。
メインカラーは主にベージュやグレー、ブラック系などが挙げられます。
メインカラーをベースに、同系色の色を組み合わせることで、一貫性のあるデザイン性が高い外観になります。
イメージに合う外観を実現させるには、壁の素材選びも非常に重要です。
セメント製や金属製の「サイディング」、石や粘土、土を高温で焼き固める「外壁タイル」、土やセメントなどの材質を使用する「塗り壁」の3つが代表的です。
おしゃれな外観にするために意外に忘れがちなのが、屋根の形です。
三角形を形取った「切妻屋根」や一方向に勾配を付けた「片流れ屋根」などをはじめ、代表的な屋根は10種類以上に上ります。
屋根の形を選ぶ際にはデザイン性のみを考慮するのではなく、機能性も考えて検討しましょう。
□人気な外観のデザイン例を紹介!
ここで紹介する事例は、ホワイト系のみの配色で明るい雰囲気で仕上げたモダンの外観です。
外構には、白色のコンクリート擁壁の駐車場や門柵を設けることで、家の外観とマッチしておしゃれな雰囲気になります。
これはベージュとウッドアクセントを組み合わせて、ナチュラルモダンな雰囲気にした事例です。
このナチュラルモダンの住宅には、天然石やレンガの外構が良くマッチするので、これらを取り入れることで住宅全体がおしゃれでかわいい雰囲気に包まれます。
かっこいい雰囲気にしたいのであれば、ホワイトとブラックを組み合わせたモノトーンカラーの外観がおすすめです。
また、モノトーンにする際は単純なツートンカラーにするのではなく、飛び地的にカラーリングをすることで現代的なデザインに仕上がります。
リゾート感が溢れる南欧風の外観は、日本でも高い人気を誇っています。
オレンジの洋瓦とベージュの外壁を掛け合わせつつ、フラワーボックスを設置することで海外の雰囲気を感じられるでしょう。
□戸建ての外観を決める際に注意するべきポイントとは?
戸建ての外観を決める際の注意点を4つに分けてご紹介します。
まずは、建築会社にイメージを伝える際には、写真や絵などを用意しましょう。
ご自身の理想の家の外観を言葉だけで伝えようとすると、イメージの食い違いが生じてしまう恐れがあります。
用意する画像は、1枚だけでなく多角的に撮影されたものにするとなお良いです。
次に、戸建ての外観に対する疑問点や不満などは、可能な限り早めに解決しておくことをおすすめします。
外観のデザインを後から変えたり、修正したりするのは非常に難しいほか、予想外の費用がかかってしまうケースも少なくありません。
ご自身に疑問や不満がある場合には、建築会社にはっきりと伝えて、納得できるまで聞くようにしましょう。
そして、戸建てのデザイン性を高めるためには、外構工事費用を軽減させないことも重要です。
ついつい建築費用にお金をかけすぎて外構工事費用を減らさざるを得なくなってしまった、という方もいらっしゃいます。
外構にかける予算が減ってしまうと、ご自身がイメージしていた外観が台無しになってしまいますので、注意してください。
最後に、耐久性やメンテナンスについても考慮しておきましょう。
戸建ての外観やコスト面だけを考えて安価な資材ばかりを選んでしまうと、耐久性が低く、メンテナンス費用が高い戸建てになってしまう恐れがあります。
このような失敗を防ぐために、必ずランニングコストも含めて外観を選ぶようにしてください。
□まとめ
今回は、戸建ての外観選びに困っている方に向けて、5つの外観選びのポイントをご紹介しました。
また、外観に対する具体的なイメージが湧かない方は、4つのデザイン例も参考にしてみてください。
家は見た目だけでなく実用性も重要ですので、ご家族としっかりと話し合って様々な角度から検討しましょう。