「おしゃれな外観にしたいな」、「大きく見せたいな」と感じている方も多いでしょう。
そこで、今回は家の外観を大きく見せるための方法と外観について解説します。
□家の外観をよくするために
*家の形
家の形は外から見るだけでわかるので大きく印象を左右します。
家の形はそれぞれの土地の大きさや形、道路との面し方などさまざまな要因によって決まります。
そのため、たった1つの家の形の理想形はありません。
しかし、大前提として家の形はできるだけシンプルにするということが大切です。
土台をシンプルにして、一部をアレンジすることで外観がうまくまとまりやすくなります。
シンプルにすることで間取りの自由度が上がることや、外観の選択肢が増えるというメリットもあります。
シンプルな形が最適なこともあれば少し凹凸をつけることでより外観がよくなることもあります。
家の表情を豊かにするために凹凸をつけることで間取りがすんなりまとまり、奥行きが出て、外観を大きく見せることができます。
「では、凹凸をたくさん増やせばいいのではないか」と考える方もいらっしゃると思います。
凹凸を使いすぎるとかえって形が複雑になってしまいます。
また、凹凸が増えるとその分、屋根の形も複雑になります。
屋根が複雑になると部屋が小分けになったり複雑になったりしてしまいます。
そのため、凹凸の数は必要最小限にしておく方がよいでしょう。
屋根や部屋のことも考えたうえで凹凸の数や形を考えるようにしましょう。
また、家の形を決める際に間取りを第一優先にして、その間取りに合わせて家の形を考えることはおすすめしません。
間取りが優先されるため、家の外観が後回しにされてしまいます。
家の外観と間取りは密接に関係し合っているので、両者のことを考えながら計画していくことが大切です。
また、土地が変形地になっている場合は、その土地に合わせた形にすることで間取りと外観がまとまりやすくなります。
*屋根の形
片流れ型、のこぎり型などさまざまな形を考えることができますが、屋根の種類や形は設計士にお任せすることをおすすめします。
太陽光発電用のソーラーパネルを上に載せることができるため、片流れの屋根が増えました。
この形の屋根はお隣の日光を遮ってしまいトラブルになることもあります。
その場合、北側の一部を下げるなどして近隣に配慮する必要があります。
のこぎり型は南側に軒を出すことで夏の強い日差しを遮ることができます。
また、風を北側の高い位置で抜くという狙いがあります。
このように屋根の形はさまざまでそれぞれにメリットやデメリットがありますが、それ以外にも法律や間取りの影響を大きく受けます。
これらは専門的な知識と経験が必要になるため設計士にお任せする方がおすすめということです。
□家を建てる際に知っておきたい外観について
家の外観を決める要素は大きく分けて、家の形・窓の配置・色と素材の3つです。
これらの要素のバランスを整えることで家の外観をよくすることができます。
そこで、外観で失敗しないために気をつけるべきことを解説します。
家の形は先ほど解説しましたのでそちらを参考にしてください。
「窓の配置」には外観で失敗しないための秘訣が隠されています。
1つ目のポイントは引き違い窓を多用しないことです。
そのため、全体のコストを抑えるために使われることがあります。
引き違い窓は面積が多く、光を取り込みやすいというメリットはありますが、安っぽく見え、デザイン的にも難しいというデメリットがあります。
さらに、気密性が比較的低く、風を取り込みにくいタイプの窓です。
予算の関係で引き違い窓を使わざるをえない場合は、数を並べて大きな一枚のガラスのように見せると外観がよくなります。
つまり、引き違い窓を使っているように見せないことが大切になります。
しろやベージュが人気ですが、その他にも壁に使用できる色はたくさんあります。
白い壁は光を反射するため家全体を明るくする効果があります。
一方で、汚れが目立ちやすいことや、雨だれができやすいことがあります。
黒い壁は落ち着いた雰囲気を出すことができるため、モダン風・和風の外観にしたい場合は使用することがあります。
デメリットは光を吸収するため外壁が熱くなりやすいことです。
また、近隣に黒い家が建つことに嫌悪感を抱く方もいるので注意が必要です。
□まとめ
今回は、家の外観を大きく見せるための方法と外観について紹介しました。
家の形はシンプルにすることを前提として、一部に凹凸をつけることで外観をよく見せることができます。
窓の形や色にもこだわることで自分も満足でき、さらに他人の目を引くような外観を目指していきましょう。