全館空調という言葉を聞いたことのある方は多いでしょう。
省エネや快適性を求められる住宅業界で、注目されているトピックの1つで、その利便性はとても高く、毎日の生活を快適にしてくれます。
今回は、その魅力的な全館空調のメリットや費用について詳しくお話しします。
□全館空調の特徴やメリットを紹介!
全館空調とは、家全体を冷暖房して快適に保つ設備のことです。
基本的には部屋ごとに空調するエアコンとは別で、廊下や洗面所、トイレなどを含め家全体を空調するための大きなシステムで、部屋ごとの温度差をなくしてくれます。
近年注目されているヒートショックや熱中症のリスクなども下げられます。
そのような魅力的な全館空調のメリットを大きく3つ紹介します。
1つ目は、一年中家のどこにいても快適に過ごせることです。
家全体の温度差がなくなるので、廊下だけ寒い、この部屋だけ暑いといったようなことがなくなります。
全館空調は基本的に24時間365日働くので、この快適さが毎日続きます。
全館空調は1台で家全体の空調設備を行っていることが多いです。
部屋ごとにエアコンを置いたり、暖房器具を置いたりする必要が無いので、見た目がスッキリします。
家の外に置く室外機も1台で十分なので景観を邪魔することもありません。
1台で全館空調してくれるので、管理や掃除もその1台にかけるだけで手間がかかりません。
1台つければ、後から揃える物や買う必要のあるものも無いのでコストパフォーマンスも抜群です。
是非、この際にとり入れてみることを検討してみて下さい。
□全館空調にした場合の電気代はいくらぐらいかかる?
コストパフォーマンスが良いといっても使う度に電気代はかかります。
実際に24時間稼働すると聞くと高くつくイメージがあるでしょう。
エアコンにかかる年間の電気代がだいたい7万円なので、それと比べるとそれほど高くないことが分かります。
一般住宅の年間の冷暖房費は年間約7万円前後と言われています。
ガスで動く全館空調の場合は年間約5万円となり、約2万円の節約に繋がります。
また、オール電化の場合には年間約4万5千円となり、さらに節約できます。
ガス併用の場合でも、冷暖房費は全館空調の方が約30パーセントも抑えられ、全館空調システムを導入した方が冷暖房費を抑えられます。
衛生的にも、お金の面からみても全館空調には沢山のメリットがあります。
その種類や機能によっても、電気代を更に節約できる可能性があります。
どのような種類があるのか一度調べてみるのも良いでしょう。
□全館空調を効果的に活用する方法を紹介!
最後に全館空調を効果的に活用する方法を紹介します。
その機能を最大限に引き出すには、高気密・高断熱な住宅性能であることが理想です。
たとえば気密性がC値で1以上の住宅の場合は、気密性が低いので電気代が高くなります。
また、高気密・高断熱の住宅は乾燥しやすいので、調湿効果の高い珪藻土や漆喰を使用したり、床や天井に無垢材などを用いたりすることでそのデメリットをカバーします。
室内干しができるランドリールームなどをつくれば、より効果的に全館空調のメリットを活かせるでしょう。
このように全館空調のメリットを最大限に活かして、デメリットをカバーしながら、快適な家づくりを実現するには、気密性・断熱性の高さ、調湿効果に優れた素材を用いるなどのトータル的な家づくりの質の良さが大切です。
上質なデザイン、高品質な住宅で、快適かつ健康的な暮らしができるようにするには、エアコンに依存しない全館空調の家づくりとの相性も重要です。
全館空調は、開放感のあるリビング、十分な部屋数、防音性、快適な居住性などを考慮した家づくりの重要なポイントになるでしょう。
全館空調の有効活用のためにも、まずは住宅デザインから見直しましょう。
建材や間取りの配置にも気をつければ、より電気代がうき、省エネ生活に繋がります。
専門的な工夫が必要になると思うので、プロにしっかりと相談するのが1番です。
住宅メーカーや業者とのコミュニケーションを怠ることなく信頼関係を築くことが最も大切です。
□まとめ
このように全館空調は快適な生活を実現するために欠かせない設備の1つです。
どのような種類があるのか是非一度調べてみて下さい。
他にも分からないことや気になることがあれば、住宅のプロであるイング建築設計までご連絡下さい。
今までの経験を活かし、お客様の質問1つ1つに親身に対応させて頂きます。