似たような響きですが、その意味や内容は大きく異なります。
その違いを知ることは住居を建てるうえでとても大切です。
今回は、その違いとそれぞれのメリット・デメリットを分かりやすく紹介します。
□注文住宅と自由設計の違いについて説明します!
建売住宅は完成した建物と土地がセットで販売されているもので、間取りなどを自分で考えることができません。
自分好みの家をデザインしたい場合は、自由設計住宅か注文住宅のいずれかになります。
自由設計住宅と注文住宅は内容が大きく違うので、その違いをみていきましょう。
自由設計住宅は住宅フリープランとも言われ、「条件付き土地」として販売されている住宅のことです。
条件付き土地は、建売住宅として売り出すために土地の建築許可を得る期間にだけ販売される土地を指します。
その土地に家を建てるメーカーが既に決まっていて、建築許可申請を行っている状態なので、購入までの流れがスムーズです。
家が建っていない状態の建売住宅を買うようなものなので、家の間取りをある程度自分達で決めることができます。
しかし、家のなかに入れるキッチンや浴室などの水回りの設備は決まっていて、変更できません。
間取りは自由に設計できるといっても、設備の関係でデザインできない部分もあり、メーカーによっては自由度が低くなります。
また、自由設計住宅の場合、土地購入をして3カ月以内に間取りプランなどを決めて、建築を始めます。
注文住宅は自分で土地を用意し、建築業者を選んで家を建てます。
使用する建材や断熱材の種類、窓や扉など、細かいところから自分でデザインできます。
前もって基本的な仕様が決められており、その中から自分で選ぶことができるセミオーダーもあります。
ただし、自分で決めなくてはならないことが多いので、手間と時間がかかります。
また、建売に比べると費用が高くなるケースが多いです。
□注文住宅で建てるメリットとデメリットを紹介!
次に注文住宅のメリットとデメリットを簡単に紹介します。
土地のことから建材の種類、窓のデザインなど細部までこだわることができます。
最初から自分達でデザインしたい方にはとてもお勧めです。
注文住宅なら工事中も現場に行ってその過程を確認することができます。
ベースを建てた後に、最初のプランと変えたいところが出てきたら業者の方と相談することもできます。
細かいところまで自分たちで決められるので、どこまで節約するかも自分たちで決められます。
あまりこだわらない箇所はグレードを下げて調整しやすいのも大きなメリットです。
デメリットは、入居までの時間がかかることや、土地の取得や契約内容が複雑なことです。
期間に関しては余裕をもって、出来上がるまでの工程を楽しむぐらいのゆとりのある気持ちで取り組みましょう。
複雑な契約に関しては、二人三脚で業者としっかり話し合うことが大切です。
□自由設計で建てるメリットとデメリットを紹介!
最後に自由設計のメリットとデメリットを紹介します。
1つ目は、知識がなくても希望通りの間取りの実現が可能なことです。
前もって決められたプランに賛同できれば、建材や細かいところはおまかせになるので、知識がなくても困りません。
設備は決められていますが、簡単な間取りデザインは自分たちで行えることもあります。
業者によって自由度が変わってくるので一旦相談してみましょう。
自由設計は土地と建物がセットで買えるようなものなので、その分、値段もお得になります。
デメリットは、住宅の仕様や設備のデザインは変えられないことと、プランやデザインの変更をする際に高いコストがかかるリスクがあることです。
自由設計はあくまで決められた範囲内でしか自分たちでデザインできません。
対象部分外の変更を希望する際は、オプションとして高いコストが請求されることもあります。
間取り変更に関しては、オプション料金として処理されることが多いので、業者としっかり話し合いましょう。
□まとめ
それぞれにさまざまなメリットとデメリットがあります。
どこまでこだわりたいのか、時間とお金をどれだけかけられるのかなどのイメージが湧くでしょう。
他にも分からないことがあれば、住宅のプロであるイング建築設計へご連絡下さい。