家をリフォームする際やどのようなキッチンにするか悩んでいる方も多いでしょう。
キッチン選びに重要な点は、キッチンの広さや通路幅、キッチン以外の場所とのバランスなどさまざまな点を考慮する必要があります。
そこで、今回はキッチンの種類や広さの平均について解説します。
□キッチンを配置するために必要な広さや選び方のポイントとは
思い描いたキッチンにしようとするとさまざまなものを取り入れる必要があります。
実際は、スペースには限りがあるため思い通りにいかないことがあります。
そのため、まず部屋全体の広さを確認することが重要です。
大きさを2.5m×0.6m、出入り通路幅0.8m、(アイランド型の場合は2.5m×0.9m、アイランド型の場合は通路幅が2倍)、キッチンの後ろの通路を0.9m、食器棚を入れるための奥行きを0.6mとしましょう。
このようなキッチンを想定した場合、幅3.3m×奥行き1.2mが必要となり、4.5畳程度になると予想されます。
この程度のスペースが必要になることを先に知っておくことでより想像しやすくなります。
キッチン選びの際にはキッチンそのものの大きさだけでなく、ダイニングやリビングダイニングなどのキッチン以外の場所とのバランスを考えるとよいでしょう。
ダイニングキッチンの広さは平均約10畳、リビングダイニングキッチンは14畳以上が一般的であることを前提に、バランスを意識しましょう。
この大きさのキッチンを想定した場合、16畳から標準的なキッチンの広さである4.5畳を引きます。
つまり、「16- 4.5=11.5」により11.5畳になることがわかります。
アイランドキッチンの場合、「16-6=10」により10畳となります。
この程度のスペースが必要になることを想定したうえで、くつろぐことができるスペースを考えるとよいでしょう。
具体的なリビングダイニングのイメージを持っている方は、家具を配置した後の広さを考えてみましょう。
次にさまざまな種類があるキッチンについて解説します
キッチンには住宅メーカーが標準と規定している大きさがありますが、家の構造や大きさによってスペースの使い方は異なります。
キッチンにはさまざまな種類が存在しますが、それぞれのキッチンの特徴を説明します。
キッチンには、調理スペース・コンロ・シンクなどがあることが一般的です。
これらの配置の仕方によって、お好みのキッチンにすることができます。
一般的な形のI型やシンクとコンロが分かれているII型、L字になっているL型や広々とスペースを利用できるU型などがあります。
さらに、独立型のアイランド型や1辺が壁と一体になっているペニンシュラ型などがあり、種類は豊富です。
それぞれのキッチンの特徴やメリットについてみていきます。
壁付きキッチンは壁にキッチンを配置するため、スペースを有効活用できます。
さらに、壁に対面して料理するため他の場所に匂いや汚れが広がりにくくなります。
オープン対面キッチンはスペースを分割しないのが特徴です。
家族とのコミュニケーションが取りやすいだけでなく、開放感が生まれることがメリットです。
ペニンシュラ型の場合は壁と一体となっているため壁と反対側に1本の通路が必要となり、アイランド型のキッチンは、出入り用に2本の通路が必要となります。
そして、対面キッチンには家族と会話しやすいというメリットがあります。
リビングダイニングにいる子どもの様子をみながら料理をすることもよいポイントです。
また、I型・II型・L型・U型などキッチンの形を選ぶことができるため、部屋の構造に合わせて考えることができます。
□キッチンの広さの平均とは?
キッチンの広さを知っておくことで想像しやすくなります。
広すぎても狭すぎても不便なキッチンの適切な広さを知っておくことが大切です。
一般的に、対面キッチンの平均的な広さは4.5畳とされています。
キッチンを各自でアレンジする際は幅2.55m×奥行き0.65mが標準ですが、キッチンの種類によって大きさの感じ方にばらつきがあるため注意が必要です。
また、キッチンを選ぶ際に重要なポイントの1つは通路幅です。
1人でキッチンを使う家庭では、通路が0.8m〜0.9mあれば十分とされています。
2人以上で使うことが多い場合は、1m以上確保する方がよいでしょう。
冷蔵庫がある部分は前に突き出す形になることが多いため、扉を開けて物を出し入れする際にスペースが狭くなることがあるので注意が必要です。
また、吊り戸棚がある場合は、圧迫感を感じることがあるため、通路幅を少し広くすることを検討するとよいでしょう。
□まとめ
今回はキッチンの種類や広さの平均について解説しました。
キッチンにはさまざまな種類がありそれぞれにメリットが存在します。
また、キッチンを選ぶ際にはキッチン自体の大きさやキッチン以外の広さを確認するだけでなく、キッチンと部屋のバランスやキッチンを出入りするための通路幅についても考えるとよいでしょう。